[O]印刷屋さんが喜ぶ親切な名刺データの作り方【制作準備編】

Ai title最近、大きなオフ会などが開かれる前になるとブロガーの皆さんが独自の名刺を作られているのを指を咥えて羨ましがっています、Olein編集長(@Olein_jp)です、こんにちわ。

ボク編集長の本職は印刷会社のデザイナーなわけですが、職業上他社からのデータ入稿されたデータを毎日のようにチェックしては、印刷工場へデータを送っています。

そんな職業上、データをチェックしている際に「こういうデータつくってくれたら…」と思うこともしばしばです。そこで今回は、印刷屋さんが喜んでくれるデータの作り方名刺を作る過程を通して皆さんにお教えしようと思います。コレを読んで実践していただければ、データ入稿先のオペレーターさんが喜ぶこと間違いなしです。

今回はまず、【制作準備編】ということで、名刺サイズのテンプレートを作るところまでをご説明します。「そんなことできるよ!」という方は【Tips編】を御覧ください。ではまいりましょう!

※説明の中ではAdobe Illustrator CS5を用いて説明していますが、特別な機能は使っておりません。ご質問があればなんなりOlein編集長(@Olein_jp)までリプライ飛ばしてみてください♪

データ入稿先印刷会社の対応ソフトを確認する

以前に取引があったような印刷会社さんでしたら、確認する必要はないかもしれませんが、これから新しく使う印刷会社さんであれば、対応しているアプリケーションとそのバージョンを必ずチェックしておきましょう。

あと、データ入稿を受け付けている印刷会社さんであれば、各種印刷物用のテンプレートなどをダウンロードして利用できるよう用意してくれているところもあります。その場合は、そのテンプレートを使うことをオススメします(指定のテンプレートを利用してしか入稿させてくれない会社もあると思いますのでご確認を!)。

作りたい名刺のサイズ、色数などを確認する

作りたい名刺のサイズを確認しましょう。基本的に日本で使われている名刺のサイズで一番多いのは55mm×91mmでしょう。そのサイズで名刺入れなども作られていますので、無難にこのサイズが最初は良いかと思います。

色数ですが、印刷会社さんの価格表を見ると色数によって価格が変化することがわかると思います。

【価格表】名刺印刷 ホワイトアートポスト220kg|印刷のことなら印刷通販【プリントパック】
カタログ印刷・チラシ印刷・フライヤー印刷・ポスター印刷 オフセット印刷をお届けする印刷会社 業界随一の高品質・低価格&短納期 – オフセット印刷通販プリントパック 会社概要 最新情報 12.04. …

プリントパックさんの価格表を参考に見てみましょう。

Printpac price 1

片面1色や両面1色などの意味はみなさんわかりますよね?真ん中の片面4色とは4色カラー片面印刷ですので、裏は真っ白になりますね。表4色/裏1色とは、表がカラー面で裏がシアン、マゼンタ、ブラックのどれか1色という意味です。一番右は両面カラー印刷ですね。この様な価格表を元に自分の作る色数を選定してから作らないと、いざ入稿しようとして、対応してないなんてことが起きかねません!チェックしておきましょうね。

さあ、イラレをたちあげて

では、制作にとりかかります。記事内では早速作り始めていますが、本来ならばサムネイルをいくつか書いてみてデザイン案をまとめてから作業したほうが結果的にモニター上で悩むことが少なくなりますので、そちらの作業を済ませてから作業に入られることをオススメします。

イラストレイターを立ち上げたら、ファイルから新規を選択して、新規ドキュメントを作成します。

AI1

すると、真っ白なA4サイズのアートボードが現れます。

AI2

まずはトリムマークを作成

ボクは最近になってやっとトリムマークという言葉を覚えました。昔で言う、トンボでしょうか。未だにボクはそう読んでいますが。

話がずれましたが、トリムマークを作成します。、まずは作成したい印刷物のサイズの長方形を作りましょう。

AI3 1

そして、アートボードのどこかをクリックすると作成する長方形のサイズを入力しろといってきますので、名刺サイズを入力します。(名刺の向きが縦か横かによって入力サイズが入れ替わりますのでご注意ください)今回は横向きの名刺を作成しますので、幅:91mm 縦:55mmと入力しました。

AI4

アートボードはこうなっています。この状態でMacだとコマンド+C(WinだとCTRL+C)で塗りにも線にも色のないパスをコピーしておきます

AI5

この状態のまま、効果からトリムマークを選択します。すると、トリムマークが作成されます。下のような状態になります。

AI6

今回はこの状態から印刷物サイズを変更することはないので、アピアランスを解除しておきます。(ボクはどうもアピアランス機能が嫌いなので必要以上使いません)
上の状態から、オブジェクトからアピアランスを分解を選択して、アピアランスを解除します。そうすることによって、トリムマークがパスに変わります

AI7

ここですかさず、コマンド+F(WinだとCTRL+F??)を押すと、先ほどコピーした塗にも線にも色のないパスがコピーした場所に貼り付けられます。(厳密に言うと、F=Frontの意味です。コピーしたものの前面に同じ物を貼り付ける場合に使います)

今回の場合はトリムマークを作成して、アピアランスを分解することによって、制作物サイズに作成したパスが吸収されてしまうのです。ですので、このような処理を行い、裁ちラインをデータ上わかりやすくしておきます。(データ上というのは、実際そのパスには塗りも線にも色を指定していませんので、印刷されることはありません。制作上の目安になる線です。今回の記事のキーポイントの1つになってきます

これでテンプレートの出来上がり

これにてテンプレートは完成しました。ここからが実際のデザインを作成していく作業となります。次回【Tips編】で詳しく『どの点が印刷屋さんが喜ぶのか』という点を詳しくご紹介していきます。断裁ラインになぜ塗りも線色もないパスを配置したのかに対する答えも次回【Tips編】にてご説明します。