[O][UEFAチャンピオンズリーグ]バイエルンvsバルセロナ戦を試合結果の数値から読み取ってみた

バイエルン対バルセロナの試合結果

サッカー大好きOlein編集長(@Olein_jp)です。

大方の予想では、「バイエルンはバルセロナに勝てない」という論調が世界的には多かったみたいですが、結果的に大曇天返しが起きてしまいましたね。

僕は個人的な好き嫌いはあるにせよ、試合というものはやってみないと分からないと思っているタイプなので、こういう結果に終わることも可能性としてはなくはないといつも思っているタイプです。

ちょっとネットでこの試合のスタッツ(試合結果の数値)を見かけたので、こちらだけを資料にちょっと試合の内容を読み解いてみることにします。

まずは数字の読み方

画像の真ん中に書いてある英語の意味が分かんないと説明がわかりにくくなると思うので、簡単に訳しておきますねー。

Ball Possession:ボールの支配率
Total Attempts:総シュート数
Attempts on Target:枠内シュート数
Blocks and Saves:シュートをブロックした数など
Corners:コーナーキック数
Offside:オフサイド数
Distance Covered:総走行距離(選手が走った距離)
Passes Completed:パスの成功率
Fouls Committed:ファール数
Yellow/Red Cards:イエローカードとレッドカードの数

という感じです。さて、この数値から読み取れる、または推測できることはどんなことでしょうか。

バルサの定番でもあったポゼッションによる勝利の定則が崩れた

たまにヘマをするときは今までにもありました。ポゼッション(ボールの支配率)を高めて敵に触らせない時間を多く作っても、数少ないチャンスをものにしてバルサに勝利してきたチームもたくさんあります。ただ、確率論的にはポゼッションを高める→敵がボールに触れない→攻撃できない→点を取れないという流れになり、勝率が高くなるという考え方で上手くいっていました。

なぜ、ポゼッション率で優っているのに負けたのか

しかも、4点も取られて。

ポゼッション勝利論が崩れる、唯一といっても良いかもしれない可能性として、カウンターを用いた攻撃の成功率を上げるという方法があります。

分かりやすく説明すると、ポゼッション率が低くなるということは、当然自分たちがボールを支配している時間が短くなるということです。ですが、そういう状況下でも攻撃しないと得点を得ることはできません。

では、どうしたらいいか。

効率のよいカウンター攻撃を仕掛けることです。カウンター攻撃というのは、日本語で言うと速攻とも言われます。相手が攻めてきている最中にボールを相手から奪取して、相手が守備陣営を整えるよりも早く攻撃してしまうことです。

カウンター攻撃の成功率はここから読み取れる

ボールの支配率とシュート数から読み取ることができます。

先ほど説明したように、支配率は圧倒的にバルセロナが上回っています。しかし、総シュート数バイエルンが4倍のシュートを打っています。

ということはどういうことか。バイエルンが自分たちのボールにしてから短時間で効率の良い攻撃を仕掛けることが出来たために、このようなシュート数の違いが生まれているのです。

このポイントはかなり大きな勝因となっているはずです。

枠内シュート率を上げて得点率を上げる

次に総シュート数と枠内シュート数から何が読み取れるかを考えてみましょう。

総シュート数は、バイエルン13に対してバルセロナ4。先ほど説明しましたが、ポゼッションに対してシュート率が反比例しています。その理由は前述しました。

では、総シュート数と枠内シュート数から枠内にシュートを打っている確率を出してみます。すると、バイエルンが69%に対してバルセロナは50%となります。この確率はゴール数に直結します。枠内にシュートを飛ばす確率を上げれば、比例してゴール数も上がると単純に考えていいでしょう。

なぜ、そのように単純に考えていいのか。それはシュートセーブ率を下げることができるからです。

シュートをブロックした数を比較してみるとわかりやすいのですが、通常の試合を見るとだいたい5本が普通と考えています。この数は、シュートを防いだ数ですので、得点される攻撃をGKなりDFなりが防いだ数ということになります。

しかし、この数というのはだいたい5回くらいが通常ですので、その回数を上回るだけの枠内シュートを打たれると、得点率は大幅に上がってくると計算することができます。

この試合でも、バルセロナのGKは通常通りの仕事をしたと考えられます。5本も枠内シュートを止めているのですから。しかし、それを上回る9本ものシュートをバイエルンが打ったことにより、バイエルンの得点率が大幅に上がったということです。

いくらGKだけが頑張っても防ぎようがなかったということです。それよりも、9本もの枠内シュートを打たせてしまっているチームとしてのディフェンス力が問題なのでしょう。

コーナーキック数を加えて考えてみるとサイド攻撃が上手くできていたかわかる

今までの考察に加えて、コーナーキック数も考慮して考えると何が見えてくるでしょうか。それは、攻撃の定番でもある、サイド攻撃が上手く出来ていたか判断することができます。

まず、なぜサイド攻撃が効果的と考えられるのかという点ですが、図を使って説明してみることにします。

【真ん中からの攻撃の場合】
真ん中からの攻撃

【サイドからの攻撃の場合】
サイドからの攻撃

違いが分かりやすいように【サイドからの攻撃の場合】の図はわかりやすいようにしてあります。みなさん、違いをお気づきになりますか?

違いはディフェンス側の視野の確保のしやすさにあります。

ディフェンスの基本として、ボールと人とを同時に見られるポジショニングということを言われますが、そういう意味では真ん中からの攻撃の場合は視野を確保しやすいのです。

逆にサイドからの攻撃の場合はボールと人を同時に見られる視野を確保しにくいというデメリットがあります。こういう考えから、サイド攻撃を仕掛けるメリットが発生するわけです。

ちょっと話が脱線しましたが、サイド攻撃を上手く利用して仕掛けられていたのは、明らかにバイエルンです。

というのも、コーナーキックを得た数がバイエルン11本に対してバルセロナは4本という結果になっています。先ほど話しに出てきたセーブ数を逆算してみると分かりやすいのですが、セーブしたボールがコーナーキックになったと仮定しても、それ以外にバイエルンは6本得ているのに対してバルセロナは2本しか得ることが出来ていません。

この結果を踏まえて考えると、バルセロナよりもバイエルンの方が、深く(より相手陣内の)サイドを利用して攻撃した結果、コーナーキックを得る本数が多くなっているという結果を導くことができます。

オフサイド数とポゼッション率から見るフォワードの狙い

バルセロナというチーム自体がフォワードからディフェンスまでの距離をコンパクトに保つことを強く意識したディフェンスを仕掛けてくるチームとして有名です。

要するに、縦の幅(フォワードからディフェンスまでの幅)をコンパクトにすることによって、相手が使えるスペースを消し、選手間の距離を短くしてディフェンスをしやすくするというディフェンス方法です。

よって、バルセロナは前のめりなディフェンスをやむを得ず行うことにより、ディフェンスラインが高くなんる(ディフェンスの裏のスペースが空く)という現象が起きます。

バイエルンのフォワードがそのスペースを狙っていたかどうかということも、オフサイド数から得ることができます。バイエルンが3本に対してバルセロナが1本ですね。

これは、バイエルンが引いて守ることによって背後のスペースが生まれないので必然的にバルセロナがオフサイドになる回数が減る、という結果でもあるのですが、バイエルンは高いバルセロナのディフェンスラインの裏をかこうと3回もオフサイドになっています。そこからみても、バイエルンの攻撃の意図(カウンター攻撃ベース)が見受けられるかと思います。

チームの総量から考えるコンパクトさ

最後にチームの総走行距離から何が見て取れるのかを考えてみようと思います。

通常ですと、バルセロナの勝利パターンが決まった試合ですと、圧倒的にバルセロナの総走行距離が相手チームを上回る場合が多いです。しかし、今回は違いますね。チームとして6kmもの差が出ています。

バルセロナは先ほども書いたように、縦の幅をコンパクトにしてプレーするチームであることを考えると、相手よりも総走行距離が少ないという結果から考えると、この試合はコンパクトに保てずポジションチェンジなど斜めや横の動きが少なかったと読み取ることが妥当でしょう。

逆にバイエルンはバルセロナよりも走っている距離が長いということから考えても、カウンターを仕掛けた際に、もし失敗したことも考えてセカンドボール(こぼれ球)を拾えるようにチーム全体で押し上げていたという事も考えることができます。

また、バイエルンの方がポジションチェンジや斜めの動きを多用した試合運びが出来ていたののかもしれませんね。

では、ダイジェストを見てみます

ええ、僕もここまで書くまで映像を見ていませんでして、これまでの考察は本当にスタッツから読み取っただけの考えであります。だから、間違っている部分も多くあるかも。まぁ、見てみましょう。

見てみたんですが、そんなに合ってないかもですねw