個人的には大きな壁にぶつかっています、Olein編集長(@Olein_jp)です。
最近、ツイッターなどでも頻繁に、デザインすることに対して興味を持っている方々が増えてきているように思います。
そんなデザインすることに興味を持たれた皆様に、みなさんが少し背伸びしたくらいとところにいる僕が語るのは全くおこがましいのですが、誰かのためになりそうなことを書き記しておきます。
デザインする=目的を達成するためのモノを創作すること
まず、デザインという言葉への定義ですが、ここではこの様に考えて話を進めていこうと思います。
個人的な考えが強いので、これが正解ではありませんし、正解はみなさんそれぞれが持ち、決めればいいことだと思います。国語の授業じゃありませんしね。
僕は「デザインする」ということは「目的を達成するために創作すること」と考えています。それはどんなデザイン業でも同じだと考えています。
例えば、F1マシンなどを設計するデザイナー。目的は当然、他車よりも早く走る車の設計になります。プロダクトデザインも然りです。椅子などであれば、すわり心地を他のものより圧倒するためのデザインを施したか、それともスタイリッシュさを求めたデザインを施したのか。
ちょっと伝わりにくいかもしれませんが、僕が伝えたいこととは「ロゴやサイトを色とりどりに飾ることだけがデザインではない」ということです。
デザインとは、目的は多かれ少なかれそれを達成するための創造・創作であるということだと考えています。
アプリが使えるからデザイナーではない
たまぁーに極少人数ではあると思いますが、こう思って見える方がいます。「アプリケーションを使えればデザイナーになれる」と。それはオペレーターと言います。使えるに越したことはありません。それは間違いありません。しかし、使えなきゃデザイナーと言えないかと問われると、僕がそうだとは思いません。
こちらも個人的な考えですが、アプリ操作などから入るのは危険な側面を持っていると思います。それはなぜかといいますと、常にアプリの前で考えるようになるから。そして、アプリがないとデザインできない人になってしまう可能性があるからです。
では、どうしたらいいのか。
これからは手が動かせるデザイナーが重宝されると思う
まぁ、ここに書いてあることのほとんどが僕の個人的な見解なんで、鵜呑みには絶対にしないでください。
僕はこれからはアプリケーションは使えて当たり前。併せて、しっかりと創造できるデザイナーが求められる時代が来ると思います。
そのためにはしっかりとアイデアを出して形にできる必要があります。そして、アイデアをより多く出せるようになるためには、僕はアナログ的な作業がとても大切になってくると思います。
見たもの、頭の中に描いたもの、いろんな物を自分の手を通して紙に落としこむ。そういう作業が確実に右脳を強くします。もっともアイデア発想能力を高めるトレーニングだと思います。
実際に、広告などを作っていく手順の最初の方は、僕はほぼ手だけで作業します。サムネイルという、小さい落書きみたいなものを、それこそたくさん書きます。全く別の構図で、配色で、配置で、20〜30案くらい出すときもあります。そこから、ジリジリと絞っていって、最終的に候補に上がってきた数点をアプリケーションで作成します。ここでやっとスタートラインっていう感じです。
しかし、アイデアが出ないことにはスタートラインには立てないのです。アイデアが出てきた数は、その対象に対しての自分の選択肢の数だと思うのです。いろんな角度から見てあげて、いろんな見せ方を考えてあげる。これもデザインの手法の一部です。
よって、手を動かしてアイデアを出す習慣というのは、実践の中では無くてはならない方法です。
日々いろんな目線でたくさんのモノを見る
ちょっと視点を変えて街を歩いてみましょう。街頭の広告から、電車車内広告、看板、無料で配られるティッシュ、雑誌、雑誌内の広告、記事のレイアウト、新聞広告などなど…。
そこら中にデザインされたものを発見することができます。
しかし、「どれが良いデザインなの?」とわからなくなることがあると思います。僕自身はそうでした。なぜか正解というか「人が良いと言うもの」が唯一の正解だと思っているところがありました。
そういう時は間違っていようがいまいが、自分の感覚に従ってみてください。
それが正しいかどうかなんて、判断される側になるのはもっともっと先で良いと思います。お給料を貰うようになってからで。
それよりも、自分の目でしっかりと見て良いと思ったものをしっかりとスクラップして取っておきましょう。そうすることによって、自分のアイデアバンクも作れますし、将来見返した時にギャップを楽しめるはずです。
実際、僕も学生時代、新聞広告や雑誌広告などをメインにスクラップしていました(当時は広告が大好きだったんで)。見直すと、「あの時こんなん好きだったんだぁ」と感覚の違いや成長も含めて確認することができます。
簡単にまとめてみる
僕が独断でおすすめする方法を書いて行きましたが、最後に少しまとめてみたいと思います。
まずは、アプリ操作に重要度をそんなに置かないこと。マウスを握る前に、ささっと鉛筆でも握ってみましょう。作業効率も格段にアップしますよ。
そして、手を動かす練習をしましょう。スケッチブックじゃなくてもいいです。そこらへんの紙でも全然大丈夫。手を動かして、頭に浮かんだアイデアを描き殴ってみましょう。
最後に、アイデアの元はそこらじゅうに落ちています。少し視点を変えて、面白いものを探してみるのも楽しいと思います。
ずけずけと分かったように書いていますが、僕もまだまだ全然だめでして、人にとやかく言える身分でもありませんが、いまからデザイン勉強してみようかなっていう方々の少しばかりのお役に立てれば幸いです。