[O]『ディック・ブルーナのデザイン』を読んで思うこと

ディック・ブルーナ
チェコ・アヴァンギャルド的な色合いも大好きなOlein編集長(@Olein_jp)です。

本屋さんで『ディック・ブルーナのデザイン』という本を見つけました。ディック・ブルーナと言われてもピンと来る人は少ないかもしれません。しかし、ミッフィーをデザインした人と聞いたら、すぐにミッフィーは想像できるでしょう。

目次

ディック・ブルーナという人はどんな人か

本名はヘンドリック・マフダレヌス・ブルーナ。1927年にオランダはユトレヒトで生まれました。

幼少時から絵を描くことを好んでいたらしく、レブランコやファン・ゴッホの画集から、鮮烈な色彩や画法に強い衝撃を受けたとか。

第二次世界大戦後、高校を中退しイギリスやフランスの出版社で研修をしながらも、美術館に通いインスピレーションを受けていたようです。

その後、自信の親が経営する出版社であるブルーナ社の装丁を任されるようになり、たくさんの装丁の仕事を手がけました。

その後、たくさんの作品を作り続けて今に至ります。

ディック・ブルーナの僕が好きなところ

最初に書いておくと、僕がディック・ブルーナを好きな理由はキャラクターではない。僕が好きなのはその配色なのです。

こちらのウェブサイトを見ていただけるとわかると思います。落ち着いた深みのある色彩の中に、沈むだけではない対照的な明るい色が必ずといって良いほど用いられます。このギャップというか、カラーバランスが心地良いんですよね。

こちらはGoogle画像検索で「ディック・ブルーナ」と検索したページです。

画面いっぱいに広がるブルーナの色彩のパンチ力を少し理解していただけるかもしれません。

きれいにまとめるだけではないグラフィックデザインの力

現在の商業印刷の分野で、このような雰囲気を全面的に押し出していくのはなかなか難しいと思います。しかし、昨今のアップル社のプロダクトが人気を擁しているように、シンプルという考え方が知られてきた中で、今後の商業印刷のデザインのテイストも少し変わってくるかもしれませんね。

見せなければいけないものは見せる。見せなくてもいい不要なものは排除する。こういった考えのもと、シンプルなデザインというものは出来上がります。

もはや、ディック・ブルーナはアーティストとして崇められています。日本で言う、佐藤可士和さんみたいなものです。当然ですが、僕はアーティストでもありませんし、その欠片の素質すら持ちあわせていません。しかし、こういったデザインの中に潜むものを目にする機会を多くすることによって、自分の感性を研き、アウトプットに少しでも反映していくということは、これから他と差別化をして生きて行かなければならない僕たちにとって、自分の個性に組み込まれる良い要素になることは間違いないでしょう。

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中の人

Web系フリーランスエンジニアです。二人の子供と妻と4人家族で奮闘しています。岐阜市の市民団体の代表をやりながら、WordPress普及活動や子供たちがプログラミングに取り組める環境作りなどのボランティア活動もしています。

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