フリーランスとして働くことも視野に入れ始めました、Olein編集長(@Olein_jp)です。
今日は『フリーランスの教科書』という本を読んで思ったこと等も踏まえながら、フリーランスとして働くことへの現段階の僕の考えを記しておこうと思います。
「フリーランス=自由人」なのか
今年は巷でもワークスタイルとしてのフリーランスやノマドという言葉が多く聞かれた年でもありました。そんな中、対抗してか「ノマド(フリーランス)はそんな甘いもんじゃない」と危惧する方も多く見られました。
正直、この部分に関しては僕はなんとも言えません。
というのも、全員が全員、同じ職種で同じ技量、同じ人脈ネットワークを持ちフリーランスになったわけではないからです。毎日の経費計算入力を面倒と思う人と思わない人がいるというくらいのレベルの話でしょう。要するに、人それぞれの環境で仕事をし、ネットワークを作りながら、色々な可能性を広げていくわけです。誰とも比べることはできないのです。
ですが、フリーランスとしての道の歩き方みたいなものは、大いに先輩から教わることが出来るでしょう。それは、各種届出であったり、申告であったり、節約節税の方法であったり様々です。
僕の個人的な意見ですが、フリーランスや独立に関する書籍をいろいろと読み進めていくと、たまにですがあたかもフリーランスとして働くことが自由の始まりのような書き方をしている本を見なくもないです。
現在の日本社会ではストレスと不満がはびこっています。その中にいると、どうしてもフリーランスとして働くことが、自由で生きがいのある働きなのだと思い込み易く、そのような考えに陥りがちです。
しかし、本書では優しく楽しく、社会労務士さんと税理士さんに、その厳しさや難しさの中でのやりがいやメリット・デメリットなどを教えてもらえます。
大きく分けて4章で理解できる
本書は大きく4章に分けて書かれています。
・契約とギャラ交渉
・税金と確定申告
・保険と年金
・法人化
最初は、契約とギャラ交渉というタイトルのなか、フリーランスの業務形態などの紹介から仕事を受注するにあたっての注意点などを紹介してくれます。
次に、税金と確定申告について、申告方法や書類の書き方なども踏まえて説明してくれます。
そして、保険と年金という部分では、個人事業主(フリーランス)になる時に必ず心配になる各種保険や老後の年金などについて、分かりやすく説明してくれます。また、フリーランスとしてできうる対処方法も紹介してくれます。
最後に、法人化という括りで、法人化のメリット・デメリットも含め、どんなカタチがあるのかを紹介してくれます。
平均点の高い本
これまでも何冊か評判になっている独立準備系の書籍を読んできました。みなそれぞれ一長一短というか、長けている部分が違うなーという感想を持っていました。届出などに関してとても詳しいものから、法人化に重きを置いている本までさまざまです。
しかし、こちらの『フリーランスの教科書』を読んでみて、とても平均点の高い本だなぁという感想が強いです。どの部分においても、核心を針でツンツン押してくれる感じです。チクッっとね。
個人事業主(フリーランス)として独立を考えている方には、ぜひこちらを読んでみたあとに、自分のもっと知りたい点について詳しく書いてある本を購入してみるという流れがいいかもしれません。また、独立など考えていない会社員の方々にも会社員でいるメリットを感じることが、フリーランスという職業形態と比較することによって、今一度理解できるようになると思います。